・吸収合併された側の社員処遇(体験談)
・吸収合併された管理職の末路
私は40代になりましたが、これまでに7回転職をしています。
30代では会社合併(吸収合併される)も経験しましたね。
ここでは、会社の合併を知らされ、辞めるべきか迷っている方に向けて、メリットとデメリットを私の経験をもとに紹介していきます。
この記事を読み終えると、吸収合併される側の社員の待遇や将来がわかりますよ。
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会社合併で辞めるのは得策?
会社合併後、すぐに待遇が悪くなるわけではありません。
むしろ、吸収される側の社員の待遇は良くなりますから、
急いで会社を辞める必要はないですよ。
しかし合併から2~3年以上経つと、年齢と役職によって状況は変わってきますね。
下図は、吸収される側の社員の「メリットとデメリット」表です。
■吸収合併される社員のメリットとデメリット《年代別》
メリット | デメリット | 合併から5~10年後の処遇 | |
20代社員 | 待遇良くなる | 無い | 昇進・昇格(管理職も) |
30代社員 | 待遇良くなる | 新会社の勢力争い (巻込まれる) |
昇進・昇格(管理職も) or 自己都合退職 |
管理職 | 待遇良くなる | 新会社での勢力争い (当事者) |
リストラ退職 |
上級役員 | 無い | 役職無くなる | 合併前に退職 |
次からは、吸収合併された会社に勤めていた私の体験を通じて、メリットとデメリットを詳しく紹介していきます。
【体験談】吸収合併される社員のメリットとデメリット
私は30代前半の時、上場企業の大手消費財メーカー(転職4社目)で働いていました。
役職は、係長(一般職)。
入社から3年後に吸収合併されることになりましたが、相手先は同業の競合企業でしたね。
両社の合併は、日経新聞のリーク記事から10か月後にされました行われましたから、
それまでの間、社員全員、将来の不安は大きかったです。
それでは、吸収合併された時のメリットとデメリットを紹介します。
【吸収合併される社員のメリットとデメリット】
- 吸収合併で得られた金銭的メリット
- 吸収合併後に得られた待遇
- 吸収合併後にじわりと感じるデメリット
①吸収合併で得られた金銭的メリット
まず初めに紹介するのは、吸収合併で得られた金銭的なメリットです。
私の場合は、吸収合併される会社(消滅会社)にいましたから、
- 退職金と有給消化の買取分を合わせて、およそ200万円が支給
されました。
退職金に関しては、転職入社から2年半分を期間換算され、
また、有給の買取については、法令では「原則不可」となっていますが、消化できない分は特例措置となったようですね。
吸収合併による金銭メリットに関しては、合併条件によってケースバイケースだと思います。
当時30代前半の私としては、将来の不安よりも、まとまったお金を手にすることができたのが「ラッキー」でしたね。
②吸収合併後に得られた待遇メリット
2つ目は、吸収合併後に得られた待遇メリットについてです。
私の場合、合併後に作られた《戦略的子会社》に転籍することになりました。
年収は、合併以前と比べて、1割弱アップしました。
勤務地は、『東京郊外』から『都心の一等地』に変わり、通勤はずいぶん楽になりましたよ。
ここまでであれば、《吸収合併されて良かった!》となっていたでしょうね。
③吸収合併後にじわりと感じるデメリット
3つ目は《吸収合併後に、じわりと感じるようになったデメリット》についてです。
結局私は、合併から2年経ち、退職を決意しました。
合併後2年経っても経営層の勢力争いは続き、仕事を回せる状態ではないと感じたのです。
私レベルの人間であっても、
- 公然と『旧○○派』グループ
と言われていましたから、
上層部に行けば行くほど、社内の勢力争いは酷かったと想像しますね。
両社の
- 人事の棲み分け
- 文化の融合
は、結局できなかったということでしょう。
吸収合併後2年在籍し、その後転職した私の判断は、
結果的に、ベストな判断だったと感じましたよ。
吸収合併された管理職の末路はリストラ
さてここで、吸収合併された《管理職の待遇》を紹介します。
合併から10年以上経ち、当時の管理職で、合併後の新会社の中で、当時以上にバリバリ働いている方はいません。
合併吸収された管理職は、次の2つのタイプに分けられます。
【吸収合併された管理職・新会社での待遇】
- 合併後の新会社・管理職になれなかったタイプ
- 合併後の新会社・管理職になったタイプ
①合併後の新会社では管理職になれなかったタイプ
合併後の新会社に管理職になれなかったのは、取締役などの上級役員です。
彼らは新会社に合流することなく、合併前に退職されました。
現在年齢は、60代後半に差し掛かっていると思われ、退職後に事業を起こしている方も多いようです。
②合併後の新会社でも管理職になったタイプ
合併後の新会社でも管理職となった方は、合併から10年経ち、ほぼ全員退職しました。
合併後の2~4年ぐらいは、新会社でも活躍されていたのですが、その後、大規模なリストラが行われたのです。
もともとの合併理由が、
- 市場が縮小したことによる経営の効率化
でしたので、管理職の人数が減らされるのは当然の成り行きだったとも言えますね。
吸収合併された管理職は、遅かれ早かれ辞めさせられるのが、私の実体験としてわかりました。
吸収合併される側で一番メリットがあるのは若手社員
吸収合併によるメリットを、最も受けられたのが、当時20代の若手社員でした。
合併から10年以上が経ち、彼らも30代後半に差し掛かっています。
年齢が上がるにつれて、昇給と昇格どちらも得られているようですよ。
合併を通じて『おじさん世代』の大半が居なくなったことから、見事に世代交代出来たと言えますね。
まとめ 吸収合併される会社のミドル層は転職を視野に入れるのがベター
■吸収合併される社員のメリットとデメリット《年代別》
メリット | デメリット | 合併から5~10年後の処遇 | |
20代社員 | 待遇良くなる | 無い | 昇進・昇格(管理職も) |
30代社員 | 待遇良くなる | 新会社の勢力争い (巻込まれる) |
昇進・昇格(管理職も) or 自己都合退職 |
管理職 | 待遇良くなる | 新会社での勢力争い (当事者) |
リストラ退職 |
上級役員 | 無い | 役職無くなる | 合併前に退職 |
吸収合併される側の社員の多くは、20代の若手社員を除き、合併後、数年のうちに退職しました。
合併発表のタイミングで、即座に辞める必要は無いと思いますが、
- 新会社の勢力争いが続く
- 合併理由が経営の効率化
の場合は、ミドル層も転職を考えておくのが現実的かもしれませんね。
転職成功者の転職エージェントの平均利用数は、平均4.2社です。
下にミドルの転職に有益なエージェントを、それぞれ紹介しますので、ご活用ください。
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