・飼い殺しから転職する方法
・飼い殺しを回避する危険なホワイト大企業の見分け方
会社員のリスクの一つとして、「飼い殺し」があります。
早い人では20代から飼い殺しが始まり、中堅ミドル層になると「不安」や「焦り」となりますね。
ここでは、私の7回の転職体験をもとに、飼い殺し状態から転職する方法を紹介します。
この記事を最後まで読むと、飼い殺し状態から脱出する方法がわかり、一見「ホワイトに見える大企業」の危険なサインも見抜けるようになります。
また、飼い殺しにあっていた時の私の悩みや不安は、『大企業の飼い殺し社員の悩み4つ!離れてわかったメリットまとめ』の記事にまとめさせていただきました。
あわせて、こちらの記事もお読みいただければ嬉しく思います。
まずは、飼い殺しの事例を紹介しますので、是非読んでみてくださいね。
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飼い殺しする会社の特徴
飼い殺しの特徴は、下の4つです。
- 給料ギリギリ住宅補助で飼い殺し
- 出向配置転換で飼い殺し
- 20代の高給の飼い殺し
- プロパー主義の飼い殺し
では、順番に見ていきましょう。
飼い殺しする会社1:給料ギリギリ住宅補助で飼い殺し
まずはじめに、給与水準は低いまま、住宅補助で飼い殺す事例を紹介します。
- 給料は生活するギリギリの金額
- 家賃補助や社宅で、住む場所を提供
住居費の補助があるため、ボーナスをやりくりすれば、わずかな贅沢は出来ます。
家族を持つ社員は、会社を辞めると住む場所を奪われるため、転職できないと感じます。
会社の仕事に不満があったとしても、生活を守るため、飼い殺し状態を受け入れてしまうのですね。
飼い殺しする会社2:出向配置転換で飼い殺し
2つ目の事例は、出向配置転換で飼い殺しです。
- 数年単位で、子会社に出向 or 配置転換させる
一貫性のないキャリアチェンジが頻繁にあると、年齢に見合った専門性の高いスキルは身につきません。
その結果、30代後半~40代の転職市場では、キャリア形成が不十分とされる訳です。
働き盛りであっても、飼い殺しとなりますね。
飼い殺しする会社3:20代の高給で飼い殺し
3つ目の飼い殺しの事例は、20代の高給で飼い殺しです。
- 20代年収で、1,000万円を獲得できる企業
20代後半の平均年収は、男性が約404万円、女性は約328万円です。
出典:国税庁|令和3年データ
若年層のうちに年収が1,000万円に達すると、他の企業へ転職することが『割に合わない』『馬鹿らしく』感じるようになるでしょう。
しかし、20代で給料が高い会社の傾向として、
↓
20代で高給
↓
15年後の37歳で、昇給・昇格の限界
↓
レイオフ(解雇)
は、”割とよくある話”です。
20代の高給も、30代後半以降のキャリアを考えたときには、
- 会社にしがみつくしかない
レイオフの不安に晒されながら、飼い殺しとなるようですね。
飼い殺しする会社4:プロパー主義で飼い殺し
4つ目の飼い殺し例は、プロパー主義で飼い殺しです。
社員に「新卒入社組」「中途入社組」の風土がある会社では、上司によって露骨に「新卒入社組」社員が優先されることがあります。
私も30代の時に勤めていた会社で経験しました。
「中途入社組」にとっては、突然活躍の場を失う、飼い殺しです。
この状態で「飼い殺し」が長く続いてしまうと、年齢に見合った《適切なスキルが身につかない》に繋がりますね。
私の当時の体験は、こちらの『大企業の飼い殺し社員の悩み4つ!中途入社組は中小企業でキャリアアップ!』の記事にまとめさせていただきました。
あわせてご参考になれば、嬉しいです。
飼い殺しの目的は転職をさせないため
飼い殺しをする会社側のメリットは、従業員が30代後半から40代のミドルとなった時に、転職できない人物にすることです。
このこと自体は、会社が永遠に安泰であれば、従業員にとっても問題にならないと感じます。
日本もかつての経済成長時代においては、飼い殺しは、日本企業にとっての最適解だったのかもしれません。
しかし現在のように先のことが予測できない時代では、会社員にとって飼い殺しは、将来の職業選択が出来なくなる、大きなリスクになりますね。
飼い殺しから転職する3つの方法
さて、すでに飼い殺しに遭っている場合、そこから抜け出し転職する方法は、次の3つです。
- 上司への「異動願い」から転職を狙う
- 「社内キャリアチェンジ」から転職を狙う
- 「社外コミュニテイの活用」から転職を狙う
順番に見ていきます。
飼い殺しから抜け出す方法1:上司への「異動願い」から転職を狙う
飼い殺しから抜け出す方法の1番目は、上司に異動願いを出すことです。
自分のキャリアを、自発的に伸ばそうとする場合、最も現実的な方法ですね。
例えば、
- 営業一課⇒営業二課への異動
- マーケティング⇒広報への異動
現在の仕事に関連のある部署への異動を希望し、まずは第一ステップとして、自分の上司を変えることを目的とします。
上司が変わることにより、飼い殺し状態から抜け出し、活躍の場が与えられることを目指すのです。
第二ステップは、異動後に自分のキャリアを積んだ上で、再び飼い殺しリスクを避けるために、転職する道を探っていくのですね。
飼い殺しから抜け出す方法2:「社内キャリアチェンジ」から転職を狙う
飼い殺しから抜け出す方法の2番目は、社内キャリアチェンジです。
ミドル層でのキャリアチェンジは、一大決心となりますね。
例えば、
- 営業部門から人事部へのキャリアチェンジ
- 経営企画から営業部門へのキャリアチェンジ
などがあります。
社内キャリアチェンジを成功させるためには、
- 会社の中で一番人手が足りず、忙しくしている部門を選ぶ
- 新しいキャリアを「イチから築く覚悟」がある
- その後の延長に、社外への転職がある
社内キャリアチェンジは、上述の『上司への異動願い』が叶わなかった時に使うなど、難しい決断となるでしょう。
長期的な戦略や、忍耐も必要ですね。
飼い殺しから抜け出す方法3:「社外コミュニテイの活用」から転職を狙う
飼い殺しから抜け出す方法の3番目は、社外のコミュニティ活用です。
会社で飼い殺しに遭っている場合、残業は稀(まれ)だと思います。
その環境を逆手に取り、終業後の時間を有効に使うと良いですね。
上司や同僚に対しては、面と向かって言いづらいことでも、社外のコミュニティでは、素直に相談できます。
これにより新しいご縁を作り、転職につながるネットワークを作っていくのです。
またキャリアの課題解決を急ぐ場合、自分の実力スキルアップに直結する「副業コミュニティ」への参加も考えられますね。
飼い殺しを回避|危険なホワイト大企業の見分け方
さてここまで、会社員が飼い殺しに遭った時の対処法を紹介してきました。
次からは飼い殺しとは一見無縁の、”ホワイトに見える”大企業の危険な兆候を紹介します。
【飼い殺し大企業を見分けるポイント】
- 「部長」「課長」に《調整役》が多い
- 専門性を無視したジョブローテーションを行う
- 20代後半の年収が800万円
- 出世するのは「会社人間」ばかり
一つずつ見ていきます。
「部長」「課長」に”調整役”が多い
「ホワイト大企業」の危険な兆候の一つ目は、役職者に《調整役》として、長けている人が多いがあります。
何かしらの実績に秀でて『管理職』になったのではなく、経営トップと現場の「調整が上手い」ことが評価された『部長』『課長』の多い組織は、”危ない”です。
《自ら考えて行動する》のではなく、
- ”私の強み”は、《与えられた仕事を、結果が出るまでやり抜く》こと
と言い切っている「部長」「課長」の正体は、
《上からの指示待ち人間》の可能性が高いです。
常に変化が起こっている仕事現場では、「指示待ち」上司の存在は、リスクですね。
あなたがこのタイプの上司の部下になってしまった場合、才能とやる気を飼い殺しされる可能性がありますよ。
専門性を無視したジョブローテーションを行う
「ホワイト大企業」の危険な兆候の二つ目は、専門性を無視したジョブローテーションを行う会社です。
30代前半までに、ジョブローテーションを行うことは、会社の全体像を知る上でメリットがあると思います。
しかし30代半ば以降になると、専門性を高めた上で、責任のある仕事を回さない限り、キャリアアップは図れませんよね。
社内の評価はそこそこでも、社外評価や転職市場のニーズとは合致しませんので、飼い殺しとなる可能性が高いですね。
20代後半の年収が800万円
「ホワイト大企業」の危険な兆候の三つ目は、20代後半の年収が800万円です。
上述のとおり、20代後半における平均年収データは、およそ400万円です。
これに対して、20代で平均額の倍、年収800万円以上の会社では「飼い殺し」に注意が必要です。
若くして年収が多いこと自体に、問題は無いと思います。
問題を感じるのは
- 会社内の、30代40代の社員がどのように働いているか
に注目してみましょう。
役職や昇格も無く、仕事に不満があっても、転職できずに『飼い殺し』に苦しんでいないか?
危険なサインを見落とさない、が重要ですね。
出世するのは「会社人間」ばかり
「ホワイト大企業」の危険な兆候の四つ目は、出世しているのは「会社人間」ばかりです。
ホワイト大企業で働くメリットは、安定して長く勤められることです。
優良企業なのは、間違いありませんよね。
しかし出世しているタイプが、いわゆる『会社人間』ばかりの場合、飼い殺しとなる可能性があります。
会議や飲み会、休日のゴルフなど、全て社内の人脈の中で毎日を送っていたら、誰でもあっという間に『会社人間』になります。
そのまま中堅ミドルとなり、社内で昇格することができれば、問題の無い会社員人生と言えるかもしれません。
しかし大抵の場合、用意される昇格ポストの数は、社員数よりも少ないはずです。
昇進レールに乗ることのできなかった、他の世界を知らない『会社人間』の中堅ミドルは、転職を怖いと感じます。
仕事に不満があっても、転職できずに『飼い殺し』になってしまうのは避けたいですよね。
飼い殺しから転職する3つの方法!危険なホワイト大企業の見分け方 まとめ
転職成功者の転職エージェントの平均利用数は、平均4.2社です。
下にミドルの転職に有益なエージェントを、それぞれ紹介しますので、ご活用ください。
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特徴 | 転職サービス | 年収600万円~ 求人数 |
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エージェント | doda | 16万件以上 |
スカウト | リクルートダイレクトスカウト | 14万件以上 |
スカウト | ビズリーチ | 非公開 |
スカウト | マイナビスカウティング |
4万件以上 |
エージェント | JACリクルートメント | 4,000件以上 |
エージェント | ヒューレックス | 1,000件以上 |
ミドル向け『特化型』転職サービス
特徴 | 転職サービス |
『上場企業』特化 | One&Company |
『大手IT/DX』特化 | シンシアード |
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『金融業界』特化 | フィンクルート |
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『エンジニア』特化 | クラウドリンク |
『管理部門』特化 | MS-Japan |
『経理財務』特化 | BEET-AGENT |
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