大企業で“飼い殺し”状態?30代サラリーマンが抜け出してわかったまとめ

こんにちは、masaです。

私は40代ですが、これまでに7回転職してきました。

 

「多すぎじゃない?」とよく言われますが、それぞれにちゃんと理由があります。

その中でも一番つらかったのが、30代で大企業に入ったときの“飼い殺し”でした。

 

「大手に入ればキャリア安泰!」って、あの頃は本気で思ってたんですよ。

でも、入ってみたら任されるのは調整ばかり。

 

この記事では、私が“飼い殺し状態”だった頃のことをお話しします。

 

「なんか今の働き方、空っぽだな…」って感じている人には、きっと響くと思います。

 

ちなみに、社員を飼い殺しにする会社の特徴や、そこから抜け出す方法については、

別の記事『飼い殺しから転職する3つの方法!危険なホワイト大企業の見分け方』にまとめています。

あわせて、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

 

ではまず、大企業で“飼い殺し”になったときの実体験から、お話ししていきますね。

 

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・7回の転職を経験し、現在は不動産投資会社の課長として働いています。
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目次

気づいたら“飼い殺し”。30代で大企業に転職してからの違和感

 

 

30代・40代の転職って、「大企業に入れたら勝ち組」みたいな空気、ありますよね?

 

私も例に漏れず、

「これでキャリア安泰だ」

って思ってました。

 

正直、手応えもありましたし。

でも、現実は違いました。というか、想像してた“安定”とはまるで違う現実が待ってました。

 

(私は30代で大手消費財メーカーと大手電子部品メーカーに転職しました。詳しくは、こちらのプロフィールをご覧ください)

 

やりがいのなさに、3カ月目で気づいた

転職入社1カ月目は環境に慣れるだけで精一杯。2か月目は仕事をこなすだけで過ぎていきました。

そして3カ月目、ふと思ったんですよ。「この仕事、俺じゃなくても回るよな」って。

 

言われた通りに進めて、前任者のやり方をなぞるだけ。

会議では“無難な意見”がベストとされ、余計なことを言うと逆に浮く。

ミスをしないことが最大の評価軸で、何かを生み出すことは求められていない──

そんな職場でした。

 

このとき思いました。「あれ、これってただ“居るだけ”じゃないか?」って。

やりがいなんて、そりゃ感じにくいですよね。

 

ジョブローテでキャリアの方向性を失った

「ジョブローテーション制度がある会社=キャリアを広げられる」と思ってました。

でも実際は、“強制シャッフル”って言葉の方がしっくりくる感じです。

 

希望も聞かれず、マーケ→生産管理→子会社支援と、転々と異動。

慣れたころにまた部署が変わる。人間関係もスキルもリセットの繰り返しです。

 

  • 結果どうなるか?
専門性が育たない、キャリアが積み上がらない、方向性も見えない。

これ、怖いです。

気づいたときには、私は“会社の都合で生きる人”になってました。

 

好待遇ゆえに挑戦を諦めていた自分に気づいた

給料は前より高いし、住宅補助もあるし、ボーナスだってきちんと出る。

周りからは「いい会社に入ったね」って言われました。表面的には“転職成功”ってやつです。

 

でも、内心はずっとモヤモヤしてたんですよね。

「もっと自分を活かせる場所があるんじゃないか?」って。

 

それでも動けなかったのは、待遇を“言い訳”にしてた自分がいたからなんです。

「恵まれてるんだから我慢しなきゃ」って、自分に言い聞かせてました。

でもそれって、本当の意味で納得してる働き方ですか?って話かもしれまんね。

 

「大企業で何をしてきたのか」と聞かれるのが怖かった

転職を考え始めて、求人サイトを開いては閉じる日々。

なぜかというと、自分の職務経歴書に書ける“武器”が何もないと感じたからです。

 

異動ばかりで一貫性はなく、成果も数値で示せない。

仮に面接で「何をしてきたんですか?」って聞かれたら、答えに詰まる未来しか見えませんでした。

「大企業にいました」って肩書きだけで、中身が空っぽ。

 

そんな不安に縛られていました。

 

「大企業なら安心」の裏に潜む“飼い殺し”の構造

 

私は30代から40代前半にかけて、

  • 大手消費財メーカー(転職4社目)
  • 大手電子部品メーカー(転職5社目)

この2社、どちらも社員5,000人超えの上場企業でした。

 

入社前は、「ここに入れば、もう安心だろう」と思ってました。

でも、入ってみたら空気が違ったんです。

目に見えない評価ルール、挑戦が歓迎されない雰囲気…。

 

「あ、これが飼い殺しってやつか」と構造が理解できました。

 

誰でもできる仕事に甘んじて、スキルが止まる

 

前職では裁量があり、自分で考えて動く仕事が多かった私も、大企業では違いました。

業務は徹底的に分業され、指示通りに進めるだけ。

たとえば企画書やレポート作成も、テンプレに数字を埋めるだけで、改善提案すら求められませんでした。

 

会議でも「前例通り」が優先され、「自分の考え」を出す場面はほぼ皆無。

最初は気楽で楽だと感じていたのですが、数年たった頃、「何も成長していない」とはっきり感じるようになりました。

自分で判断して仕事を進める力が、少しずつ失われていたのです。

 

前職では、自分の裁量で企画したり動いたりできていました。

でも大企業に入った途端、「あなたはこれだけやってください」って枠が決められる。

たとえばレポートも、テンプレに数字を入れるだけ。

  • 提案?必要なし。
  • 会議?発言より前例が大事。

 

最初は「気楽でいいじゃん」と思いました。

“考えなくても仕事が終わる”って楽ですからね。

でも気づけば、自分の判断力も成長意欲も、少しずつ削られてたんです。

 

「自分、最近何を学んだんだろう?」って思ったとき、さすがにマズいと感じましたよ。

 

昇進のカギは“空気”と“年次”だけ

 

 

あるとき、同期のひとりが係長に昇進しました。

正直、成果では目立ってませんでした。でも、上司と飲みに行く頻度と、会議での空気の読み方はピカイチ。

 

一方で、数字で成果を出していた同僚は、声もかからない。

このときハッキリ思いました。「あ、ここは実力より“立ち回り”なんだな」って。

 

年次と“空気を壊さない力”が出世の鍵になる世界。

そうなると、まじめに頑張ることが、どこか報われない空気になってくるんですよね。

 

中途入社は、いつまでも“外様”扱い

中途入社して数年たっても、「プロパーじゃないからさ」って目線、消えませんでした。

 

あるとき、課長職のポストが空いたんです。

「今度こそチャンスか?」と思ったら、選ばれたのは経験の浅い新卒組。

理由は「社内の流れをよく知ってるから」。

 

つまり、“プロパー>中途”という構図が最初から決まってるわけです。

これはもう、どれだけ実績を出しても埋まらない溝なんですよね。

 

気づけば、「報われる未来」がイメージできなくなってましたね。

 

「挑戦より安定」を重視する社風の弊害

私のいた部署では、「前例がないからやめとこう」が口グセでした。

何か提案しても、「昔、失敗したからね」で一蹴。検討すらされない。

 

その空気がどんどん蔓延して、誰も挑戦しなくなった。

会議は“波風立てない進行”が最優先。

 

現場では「期待以上のことをしない人」が評価されるようになっていったんです。

そのうち、誰もが自分の頭で考えなくなるんですよね。

 

“言われたことだけやる人”が量産されていく。

「あ、ここにいたら自分も思考停止になる」と本気で危機感を持ちました。

 

「辞めたいのに辞められない」本当の理由

 

 

「このままじゃまずい」

そう思っているのに、なぜか動けない。
頭ではわかってるのに、体がついてこない

 

そういうときってありますよね。

私もそうでした。

家族や周囲の“安定信仰”に縛られていた

大企業に入ったとき、家族はめちゃくちゃ喜んでくれました。

「よかったね、もう安心だね」「この先は安泰だよ」って、まるでゴールしたかのような雰囲気でした。

 

「せっかく入ったんだから、ちゃんと勤めなよ」って、善意で言ってくれてたと思います。

でもね、自分の中ではずっと違和感があったんですよ。

やりがいがない、将来像が見えない、何より“成長してる実感”がない。

 

でもその不満すら、「贅沢な悩み」って思われそうで言い出せなかった。

黙ってるうちに、本音にフタをして、感覚が麻痺してきてたんですよね。

自分が“何に不満を感じてるのか”さえ、見えなくなってた時期でした。

 

転職が怖いのは、自分の実力を直視するから

転職を考えると、まず出てくるのが「自分って、外で通用するのか?」って不安じゃないですか?

私は、そうでした。

 

大企業の肩書を外したとき、自分に何が残るのか?
異動ばかりで専門性もない。数値で語れる成果も出してない。

そう考えると、「自分には何もないんじゃないか」って怖くなるんですよね。

かといって、このまま動かないのもダメだってわかってる。

 

でも、“転職=自分の弱さと向き合う行為”でもあるから、つい避けたくなる。

結局、自問自答を続けてるうちに、動けないまま日々だけが過ぎていきました。

ほんと、気持ちだけがどんどん疲れていく…そんな感覚でしたよ。

 

「いま辞めても行く場所がない」と思っていた

今辞めたら、どこにも行けないんじゃないか

転職サイトを見てもピンとこないし、エージェント登録画面も面倒に感じて…。

 

でも、勇気を出してエージェントに相談してみたら、世界が少しだけど変わりました。

 

「こんな選択肢があったの?」って。

 

実は、“行ける場所がない”んじゃなくて、“見ようとしてなかった”だけだったのかもしれません。

 

選択肢って、自分で閉じてたんだなと痛感しました。

 

大企業を抜け出して見えた“4つの自由”

 

大企業を辞めるとき、もちろん不安はありました。

「この先どうなる?」って。

でも、外に出てみて気づきました。

 

私がスタートアップに転職して実感したのは、以下の4つの“自由”でした。

  1. 裁量を持って働ける実感がある
  2. 年齢でなく実力で評価される
  3. 異動ではなく、キャリアを自分で選べる
  4. 不安もあるが、成長の実感がある

 

裁量を持って働ける実感がある

転職先の上司から最初に言われたのが、「ここでは、あなたが決めていいよ」でした。

正直、戸惑いましたよね。「え、そんなに任せてもらえるの?」って。

 

でも、スケジュールを組むのも、取引先との交渉も、判断も全部自分。

“指示を待つ”から“自分で決める”に変わった瞬間、責任とやりがいが一気に増しました。

もちろん失敗もありました。

 

だけど、結果が出たときの達成感は、比べ物にならない。

あのとき思いました。

「あ、仕事って“こなす”じゃなくて“つくる”ものなんだな」って。

 

年齢でなく実力で評価される

驚いたのは、30代前半の社員がチームリーダーに抜てきされたとき。

「え、そこ年功序列じゃないの?」って一瞬思いましたが、そこで気づいたんです。

 

この会社、ちゃんと“結果”で人を見てる。

 

自分の提案がどう評価されたか、数字や反応で即わかる。

 

社歴や“上への好かれ方”じゃなく、何を生み出したかで評価されるって、こんなに健全なんだなと。

 

その環境にいると、自然と「もっと結果出したい」って前向きな気持ちが湧いてきます。

やっぱり、頑張ったぶんだけ返ってくる場所って、仕事のモチベーション変わるんですよね。

 

異動ではなく、キャリアを自分で選べる

以前いた会社では、「次、〇〇部に異動ね」って、ある日突然言われることも珍しくありませんでした。

希望?聞かれないですよね。「会社の方針だから」で終わり。

 

でも今は、マーケティング責任者として同じ領域でずっとスキルを深められている。

異動がないことで責任も大きくなりますが、そのぶん手応えも増えました。

 

次にどこへ飛ばされるかビクビクしなくていいだけでも、日々の集中力や意欲がまるで違うんですよ。

「やりたい仕事をやり続けられる」って、思ってる以上に大きな安心感だと感じます。

 

不安もあるが、成長の実感がある

正直、最初の半年は不安もありました。

「この会社、大丈夫かな?」「前の会社の方が良かった?」って、何度も思いました。

 

でも、40代になっても新しいことに挑戦できる環境にいて、ふとした瞬間に「今、自分、成長してるな」って実感できるようになったんです。

企画を任されたり、チャレンジを評価されたり。

 

小さいけれど、リアルな“変化”が積み重なっていく。

 

それで気づいたんです。

私が求めてたのは、“安定”じゃなく“手応え”だったんだな、って。

 

飼い殺しから抜け出すには、何から始めればいい?

「今のままじゃマズいかも…」

そう思っても、いきなり会社を辞めるって、現実的にはハードル高いですよね。

家庭や収入のことを考えたら、なおさらです。

 

だから最初にやったのは、「自分を知ること」と「世の中を知ること」でした。

 

まずは「今の自分の棚卸し」から始めた

最初にやったのは、キャリアの棚卸し。

 

とはいえ、私の職歴って必ずしも、一貫性があるわけじゃなかったんですよね。

 

大企業のマーケティング部門で働いてはいたけど、実際は広報、Web広告、展示会運営…と、異動の連続。

専門性が育つ前にリセットされる、そんな職歴でした。

 

でも、関わってきた業務を時系列で書き出してみたら、

「SNS戦略の立案」「広告運用でCTR改善」など、点ではあっても“使える経験”が意外と見えてきたんです。

 

同時に、「このままだと強みとして伝わらないな」って弱点にも気づけた。

それだけでも、ひとつ大きな前進でした。

 

“なんとなく不安”を、“具体的にどこが不安か”に変える作業って大事なんですよね。

 

転職エージェントに相談して、外の世界を知った

棚卸しをしたあと、エージェントに登録してみました。

正直、ちょっと抵抗ありました。

 

「相談しても、門前払い」じゃないかって。

 

でも、実際の面談では、驚くほどフラットな情報が得られました。

たとえば「自分と似た経歴の人がどんな企業に転職してるのか

「今、どんなスキルが評価されているのか」など、リアルで具体的な話。

 

特に響いたのは、「あなたはまだ選べる側にいる」という言葉。

 

“不安”が“選択肢”に変わった瞬間って、ほんと救われます。

「あ、動いていいんだ」って思えたことが、私にとっての転機でした。

 

「転職ありき」ではなく情報収集からでいい

エージェントと話して思ったのは、

今すぐ辞めなくていいし、転職するかどうかは後で決めればいい」ってこと。

 

最初は「転職=覚悟」って思い込んでましたけど、実はそんな重く考える必要なかったんです。

情報を集めるだけでも、「いざというときの選択肢」が増える。

それだけで、現職にしがみつく必要がなくなって、心に余裕が生まれるんですよね。

 

その安心感が、逆に今の仕事への向き合い方にもいい影響を与えてくれました。

 

“動く=辞める”じゃない。“動く=知る”でもいい。

その一歩が、飼い殺しから抜け出す突破口になりました。

 

まとめ|“安定”の中にあるリスクに気づけたことが転機だった

「安定してる」と思っていた毎日が、実はただ停滞していただけ、、

私のキャリアはようやく動き出しました。

 

他人の期待じゃなく、自分の納得を優先して選んだ道には、不安もありましたが、後悔はないですね。

「このままでいいのか…」と感じているなら、まずは現状を見直してみるのが良いと思います。

 

私自身も、転職エージェントの無料相談が最初の一歩になりました。

下にミドル世代向けにおすすめのエージェントをご紹介します。ぜひ活用してみてください。

 

 

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