・役職を降りる前にやるべき3つのこと
・降格人事で復活した体験談
私は40代になりましたが、これまでに7回転職をしています。
はじめて課長になったときは、
やはりプレッシャーを感じましたよ
ここでは、能力不足を理由に降格願いを出す前にやるべきことを、私の経験をもとに紹介します。
この記事を最後まで読むと、降格願いを出すメリット or デメリット がわかり、安心して働けるようになりますよ。
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能力不足の理由で降格願いは認められない!
能力不足を理由にした『降格願い』は、まず、上司に受け入れられません。
昇格の推薦をした上司の評価も、《マイナス評価》になるからです。
必ず慰留されますし、話し合いは何度も行われるでしょう。
降格願いが受理されるのは、長期欠勤が避けられない、
- 持病の悪化
- 精神的な病
のときだけですね。
降格願いを出す前に役職を降りずにやるべき3つのこと
管理職のプレッシャーに耐えられず、ストレスを感じた時は、まず上司に相談しましょう。
そこでは単なる悩み相談ではなく、
- 部門をより良くしていくための提案
として、相談を持ち掛けるのが良いと感じますよ。
上司との会話で、役職を降りる前にやるべきことを、3つ紹介します。
【降格願いを出す前にやるべきこと】
- サポートリーダーを作る
- 部下を減らす
- 目標を低く設定する
降格願いの前にやるべきこと①サポートリーダーを作る
まず初めに、自分の下にサポートリーダーを置く検討をしましょう。
管理職とサポートリーダーとで役割分担し、あなたの仕事量を減らすことを目的とします。
例えば、
- 現場仕事の取りまとめは、「サポートリーダー」が行う
- 上司への報告は、「あなた」が行う
など、
業務を縦割りではなく『上下階層』に分けて、役割分担するのがコツですね。
降格願いの前にやるべきこと②部下を減らす
2つ目は、部下の数を減らす提案です。
例えば、営業一課と二課に分けるなど、管理下に置く人数を「3人程度」に出来ないか、検討してみましょう。
あなたが、管理職の業務に慣れていくのを目的とします。
いったん部下を減らし、業務に慣れた段階で、少しずつ戻していく考え方です。
慣れを通じて、仕事を回せるようになれば、降格願いを提出する必要は無くなりますね。
降格願いの前にやるべきこと③目標を低く設定する
3つ目は、目標をあえて低く設定することです。
管理職の「プレッシャー」「ストレス」を、和らげます。
会社では、四半期や半期ごとに目標設定がありますよね。
しかし管理職になったからと言って、いきなり高い目標を設定する必要はありませんよ。
初めは”ゼロ設定”でも、1~2年かけて、本来の目標に引き上げて行けば良いのです。
初めて管理職を経験する人に、会社側も、それほど大きな期待をかけていません。
拙いながらも、徐々に成果を生み出すあなたに対して、管理職へ推薦した、あなたの上司の評価も上がります。
上司もあなたも、WinWinの関係になると推測しますよ。
昇格も降格も会社の評価を受け入れよう
会社の昇格や降格は、本来、自分で決められるものではありませんよね。
納得が行かないことはあったにせよ、
会社からの指示は、ある程度受け入れたほうが、メンタル的には楽になります。
抗わずに、《流れに身を任せる》のも悪くないですよ。
管理職に関しても、昇格したからと言って、すぐに『完璧さ』を求める必要もありませんし、
降格願いを出す前に、まず自分から
- 『一歩を踏み出す』
- 『行動する』
ことを、上司や会社は望んでいると感じますね。
さて次からは、『降格人事』を受け、その後 復活した課長のお話をします。
あなたの参考になればうれしく思います。
降格人事から復活した課長の話【体験談】
私が40代前半の頃、顧客向けマーケティング部門の課長をしていた時の体験談です。
フロア隣の広告宣伝部門では、30代後半の男性Aさんが、課長に昇格されました。
広告宣伝部門は、10人のチームメンバー。
しかしAさんが部門長になってから1年弱の間に、メンバーの半分が、休職 or 退職してしまったのです。
原因は、彼の『理詰めで叱責』にありました。
Aさんは、課長昇格後、パワハラ上司になったのですね。
会社の判断は、これ以上離脱者を出さないための、『Aさん降格処分』です。
管理職から外れた彼は、上司の監視下で、マネジメント教育を受けさせられました。
降格人事から1年ほど経ち、Aさんは再び、広告宣伝部門の課長に復活しています。
それからのAさんは、部下に対して接し方を変えました。
以前のような強制的トップダウンは影を潜め、
- 10人チームの中から3人リーダーを作り、
- ユニットごとに組織運営をしたのです。
Aさんがパワハラ上司になることは、もうありません。
Aさんは、
『課長昇格 => 降格人事 => 上司の監視下 => 課長に復活』
一見、カッコ悪いです。
しかし彼はこの2年間で、人として何倍も成長したことを、私は見ていました。
自ら責任ある職務を放り出して、
降格願いを出すよりは、カッコ良い上司だと思いますよ。
能力不足の降格願いにはデメリットも覚悟
さて自分から降格願いを申し出る時は、デメリットを知っておく必要がありますね。
次に紹介しますので、よくよく考えて決断してください。
【能力不足を理由とした降格願いのデメリット】
- 2階級の降格も覚悟
- 年収ダウンを覚悟
- 再昇格できない覚悟
能力不足で降格願いを出すデメリット:2階級の降格も覚悟
上司の慰留を反故にする降格願いは、会社から自分勝手な奴と見なされます。
降格願いが、仮に受理されたとしても、元の階級に戻れる保証はありません。
仕事に対して、「後ろ向き」と見なされた場合は、2階級の降格もあり得ます。
20代の若手社員と、同じ職務階級になる覚悟が必要になりますね。
能力不足で降格願いを出すデメリット:年収ダウンを覚悟
降格願いには、年収ダウンの覚悟も必要です。
職位階級が下がりますので、基本給が引き下げられるのは仕方ありません。
基本給が下がった分は、『残業代で取り戻そう』と考えているのであれば、それは少し甘いかもしれませんよ。
- 「会社として、あなたに残業は頼まない」
- 「やるならサービス残業でどうぞ」
小賢しい企みには、しっぺ返しもありますね。
能力不足で降格願いを出すデメリット:再昇格できない覚悟
自ら降格を願い出た人物に対して、再び上司が『昇格を促すことは無い』と覚悟しておきましょう。
これは上述の体験談にあった「Aさんの降格人事」とは、違うところですね。
一連の行動から、すでに『リーダーの素質が無い』と評価されているのに加えて、
会社としては降格願いが多用されると、組織運営が出来なくなります。
ある種「見せしめ」として、万年 平社員となる覚悟は必要ですね。
能力不足の降格願いを出すなら将来リスクを減らす行動を!
自らの能力不足を理由とした降格願いには、デメリットが大きいため、私はお勧めしません。
しかしそれでもなお、降格を希望するのであれば、将来的に会社に居づらくなることは、考えておきましょう。
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