「家族との時間を大切にしたい」という転職理由、
面接官にはどう映るんでしょうね？
40代のミドル採用で家族優先を掲げるのは、ちょっと厳しいかも…というのが本音ではないでしょうか。
リーダーや管理職のポジションであれば、やっぱり“仕事ファースト”の期待はありますよね。
でも、実は内容や伝え方によっては、面接官から高く評価されることもあるんです。
「この人となら、一緒に仕事をしたい！」と思われるかもしれません。
私自身も、面接官としての経験から「家族優先」の転職理由にどんな印象を抱くか、さらにどう伝えれば評価されやすいかを考えてきました。
本記事では、そのポイントについて具体的に解説しています。
面接官に響く具体的な転職理由例文も紹介していますので、最後までお読みいただけると、「家族との時間」を理由に転職を成功させるコツがきっとつかめるはずです。
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家族との時間を理由にした転職は難しい
ミドル男性の転職で「家族との時間を大事にしたい」と転職理由を挙げたとき、面接官としては「この人、仕事の優先度が低いのかな？」と感じてしまいます。
40代ともなると、豊富な経験とスキルを活かして組織の中心で活躍することが求められがちですから。
実際、管理職ポジションを目指す場面では「責任ある立場で家庭を優先するのは難しい」と判断され、不採用になるケースもあるでしょう。
個々の事情はどうであれ、やっぱり会社としては仕事へのコミットメントを重視したいものです。
もちろん、家族を大事にしたい気持ちは尊いですが、その思いが転職活動でマイナスに働くこともありますよ。
面接官はどう感じる？家族を優先する転職理由
転職活動って、大人の対応が求められる場でもあるし、何でも正直に話せばいいってもんじゃないよな…
家族を優先＝仕事の優先度が低い
40代の男性が「家族との時間を大切にしたい」と転職理由を挙げると、面接官としては「この人、仕事より家庭が優先なのかな？」と懸念します。
そういった理由を口にされると、「前の職場が大変だったから、ちょっと楽をしたいだけじゃないのか？」なんて思ってしまうのが本音です。
特に、リーダーや管理職クラスの人材には「ここぞというときに踏ん張れるかどうか」という期待がありますから、「家庭優先」という理由が、響かないのです。
採用には、どうしても不利に働きますね。
家族を優先＝キャリアアップ意欲が低い
面接官が感じる本音のふたつ目に、「この人、キャリアアップへの意欲が低いんじゃないか？」があります。
やはり、仕事への責任感や成長意欲って、リーダーや管理職にとっては欠かせない要素ですからね。
そういう意味では、「家庭が大事」アピールは、敢えて必要のないことだと思いますよ。
家族優先は本当？本当の理由を隠している
面接官が抱く次の本音は、「本当の転職理由を隠しているのでは？」と感じることではないでしょうか。
家族との時間を大事にしたいと言うのは、理解できる一方、「他に言いたくない理由があるのかも？」と勘繰ってしまうこともありますよ。
例えば、「実は業務に不満があったんじゃないか？」とか、「最近パフォーマンスが下がっているのでは？」なんて疑ってしまう場合があります。
こういうところ、面接官としては気になるものです。
家族を大切にする姿勢は尊重されるべきですが、転職理由として強調しすぎると、「他に問題があるのでは？」と感じられてしまいます。
リーダーや管理職にとっては、正直さや誠実さが大事ですから、転職理由の伝え方って、本当にちょっと考えさせられますよね。
家族優先でも大丈夫？転職理由が評価されるポイント
さて、「家族との時間を大事にしたい」という転職理由も、実はその背景にいろいろな事情があるものです。
実際に、家族を優先する理由にはどんなケースがあるのでしょうか？
背景や伝え方によっては、
「この人、家族を大事にしながらも仕事に真剣に向き合っているな」
と、面接官が共感しやすい場合もあります。
次からは、面接官が共感しやすい順番に、家族優先の転職理由について解説していきます。
【家族優先でも大丈夫！共感される転職理由の順番】
- 親の介護が必要になり、柔軟な勤務体系を求める
- 結婚や子供の誕生によるライフスタイルの変化
- 転勤や長期出張が多い仕事から、家族と安定して過ごせる環境へ
- 単身赴任を避け、家族と一緒に暮らしたい
- 長い通勤時間を短縮し、家族と過ごす時間を増やしたい
- 子どもの学校行事や保育園の行事に参加したい
- 不規則な勤務や日曜出勤を見直し、家族と合う生活リズムにしたい
- 家族との時間を大切にし、ワークライフバランスを改善したい
順番に見ていきましょう。
転職理由①親の介護が必要になり、柔軟な勤務体系を求める
転職理由が「親の介護が必要になり、柔軟な勤務体系を求めたい」という場合、面接官も「なるほど」と共感しやすいものです。
そして、応援したくなることも多いのではないでしょうか？
評価されるポイントとしては、やはり「家族への責任感」が感じられること。
そして、問題解決にしっかり向き合い、さらに「仕事にも貢献したい」という前向きな姿勢が伝わることです。
こうした意欲が伝われば、面接官も「この人なら頑張ってくれそうだな」と思い、採用にも前向きになるものです。
具体的な転職理由の例文については、この記事の下部分にご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
転職理由②結婚や子供の誕生によるライフスタイルの変化
「結婚や子供の誕生によるライフスタイルの変化」が転職理由の場合、面接官も「そうだよな」と共感しやすい背景ではありますよね。
家庭を大切にしたい気持ち、私も理解できますし。
でも、そこが転職理由になると、「本当にそれで？」と少し違和感を感じます。
世の中には、子供が生まれたことで「もっと仕事を頑張りたい！」と意気込んで転職活動をしている候補者もいますよね。
そんな人物と「ポストを争っている」と想像してみてください。
会社が「家庭も大事にしつつバリバリ働きたい」という人と、「家庭を第一にしつつ働きたい」という人のどちらを選ぶか…。
なんとなく想像がつくのではないでしょうか？
転職理由③転勤や長期出張が多い仕事から、家族と安定して過ごせる環境へ
「転勤や長期出張が多い仕事から、家族と安定して過ごせる環境に変えたい」という転職理由も、面接官からすれば一理あると感じる一方で、
「仕事に対して、少し消極的なのかな？」と懸念されるでしょう。
部下が「出張や転勤が多くてつらいです」と言ってくると、「本気でキャリアアップを考えているのかな？」とちょっと引っかかるのと、同じような気持ちになりますね。
転職理由④単身赴任を避け、家族と一緒に暮らしたい
「単身赴任を避け、家族と一緒に暮らしたい」という転職理由、面接官の共感を得るのは少し難しいかもしれませんね。
「家族と一緒に暮らしたい」という気持ちは分かるものの、それがそのまま転職理由となると「仕事への本気度が伝わりにくいな…」と感じる面接官も多いのではないでしょうか？
例えば、家族の病気や介護といった事情で単身赴任が難しいということであれば、面接官も「それなら仕方ない」と共感するでしょう。
でも、ただ「家族と一緒に暮らしたいだけ」となると、正直、ミドル世代の転職理由としては少し弱い印象を受けてしまいます。
時には「本音を言いすぎない」、バランス感覚が求められる場面と言えますね。
転職理由⑤長い通勤時間を短縮し、家族と過ごす時間を増やしたい
「長い通勤時間を短縮して、家族と過ごす時間を増やしたい」という転職理由ですが、正直、面接官としては共感しづらいでしょうね。
管理職やリーダーポジションであれば、「それなら、通勤時間が短い場所に引っ越せば？」と考えます。
通勤よりも仕事へのコミットメントが求められる…これが、現実ですね。
転職理由⑥子どもの学校行事や保育園の行事に参加したい
「子どもの学校行事や保育園の行事に参加したい」という転職理由は、面接官としても「なるほど」と思う一方で、「また家庭の事情で転職するのでは？」と不安になるかもしれません。
確かに、家族の大事なイベントに参加したい気持ちは分かりますが、それが転職理由として前面に出てくると、「この先、仕事への優先度はどうなの？」と感じるのも正直なところではないでしょうか？
転職理由⑦不規則な勤務や日曜出勤を見直し、家族と合う生活リズムにしたい
「不規則な勤務や日曜出勤を見直して、家族と合う生活リズムにしたい」の場合は、面接官としても理解はできるものの、どこか「また家庭の事情で転職するのでは？」懸念を抱いてしまうでしょうね。
転職理由には、仕事内容やキャリアへの意欲が絡んでいるほうが、面接官としても納得しやすく、「この人、仕事にもやる気があるな」と感じやすくなるのではないでしょうか。
転職理由⑧家族との時間を大切にし、ワークライフバランスを改善したい
「家族との時間を大切にし、ワークライフバランスを改善したい」という転職理由は、一見共感できそうに思えますが、面接官からすると評価しづらいですね。
リーダーや管理職のポジションを狙うなら、仕事への具体的な目標やビジョンが見えづらいと「将来的な意欲があまり感じられないかな？」と思われるでしょう。
転職理由として、上記②～⑧の「家族との時間を重視する」内容は、ミドル層の転職で前面に出す場合、面接官の共感を得るのは難しいです。
ですので、「この仕事で何を成し遂げたいのか」「キャリアにどんな意欲があるのか」の内容に言い換える方が、転職しやすくなると感じますよ。
親の介護を転職理由にする際の面接官に響く例文
さて、ここからは「親の介護」を理由にした、面接官が思わず共感し、応援したくなるような転職理由の例文を3つご紹介します。
例文1
これまで、仕事に対して全力で取り組んできた自負があり、貴社でもその姿勢を変えることなく貢献したいと思っています。
ただ、限られた時間をより効率的に活用し、仕事と家庭の両立を図ることで、これからも長く力を発揮し続けたいと考えています。
例文2
これを機に、仕事と介護の両立を図ることで、家族への責任と社会人としての役割を同時に果たしていきたいと考えております。
柔軟な働き方を取り入れることで、引き続きプロフェッショナルとして貢献し、貴社の一員としてより長く尽力できればと願っています。
例文3
これまでの経験と知識を活かし、貴社の一員として業務に貢献すると同時に、家庭とのバランスも大切にしていきたいと考えております。
仕事と生活を両立し、双方にしっかり向き合うことで、より充実した働き方ができると確信しております。
いずれの例文にも、
- 責任感が強く、家庭と仕事の両方に真摯に向き合う姿勢がある
- 長期的に会社に貢献したいという意欲が見られる
- 効率的に働きながら成長を続けようとする向上心がある
といった要素がしっかりあります。
面接官にとってもプラスの印象を与えるのではないでしょうか。
リーダーや管理職として、このようなバランスのとれた姿勢を、部下に見せていくことも大切だ、と気づかされますね。
転職理由がワークライフバランス改善の例文
次に、ワークライフバランスの改善を理由とした、転職理由の例文を3つご紹介します。
例文1
貴社の柔軟な働き方の制度が魅力的で、家庭と仕事の両立を図りながら、より一層の成果を出せると感じています。
これまでの経験を活かしつつ、貴社で長く力を尽くしていきたいです。
例文2
貴社では、ワークライフバランスを重視した環境が整っていると伺い、家庭を大切にしながらも、これまでの経験を存分に活かして貢献できると確信しています。
新しい職場で持続可能な働き方を実現し、長く成長を続けたいです。
例文3
貴社のようにワークライフバランスに配慮した職場で、これまでのスキルと経験を活かしつつ、チームに貢献できることを楽しみにしています。
自分の力を発揮しつつも、家庭との両立を実現することで、より意欲的に働けると感じています。
ワークライフバランスの改善を理由に転職理由を考えてみたものの、正直、人の心を動かすには少し弱いかな…と気づきます。
やはり「ワークライフバランス」という言葉自体が漠然としていて、具体性に欠けるからでしょうか。
例えば、「親の介護が必要」といった具体的な要望をしっかりと伝えないと、どうしても「考えが浅いな」「ただの言葉だけでは？」と捉えられます。
ワークライフバランスの理由を前面に出すと、「じゃあ、なぜ働くのか」という根本的な部分が見えてこないため、自己分析が足りないように映るのです。
その結果、仕事に対する責任感や本気度が低く見られることもあるので、考え直したほうがいいでしょうね。
転職理由『家族との時間』で落とされない！まとめ
「家族との時間」を大切にしたい、そんな思いで転職を考えているあなたへ。
この記事では、転職理由の伝え方についてお話ししました。家族を優先したいという気持ち、これは本当に素晴らしいものです。
でも、そのままでは評価されにくいこともあるのが現実です。
そこで、家族優先の理由を“強み”としてアピールし、転職を成功に導くための工夫や伝え方もお伝えしました。
今、この瞬間、一人で悩むのはもう終わりにしませんか？
プロのサポートを受けて、確かな一歩を踏み出しましょう。
下に、ミドル層の転職に有益なエージェントを厳選してご紹介しますので、ぜひご活用いただき、次のキャリアステップを確実に手にしてください。
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